お葬儀に欠席する場合の、失礼ではない伝え方
今回のテーマは「お葬儀に欠席する場合の、失礼ではない伝え方」についてです。
訃報のご連絡は、急にいただくことが多いです。
ご遺族のお気持ちや、生前お世話になったことなどを考えると参列して、きちんとお別れをしたい。
しかし、そうは思っても、お葬儀の日にどうしても断れない予定がすでに入っていたり、
ご自身の体調が優れなかったり、ご家庭の事情があったりと、さまざまな理由から参列できないことも考えられます。
そんな時、「お葬儀に欠席するのは失礼ではないか?」
「どのように参列できないことをお伝えするのが良いか?」と、悩むこともあると思います。
今回は、「お葬儀に参列できない場合のお伝えの仕方」と
「お葬儀に参列できない場合にすると良いこと」について、簡単にご説明しますね。
◆お葬儀に参列できない場合のお伝えの仕方
まず「お葬儀に参列できない場合のお伝えの仕方」です。
訃報のご連絡をいただいたら、基本的には参列することがマナーです。
特に最近は家族葬が主流です。
参列して欲しい方に対してだけ、お葬儀のご連絡をするケースも多いので、
なるべくであれば、故人のためにも、ご遺族のためにも参列はしたいですよね。
ご自身も参列できなかったことを後で後悔しないよう
よく考えた上で、それでもやむを得ず参列できない事情がある場合は、できるだけ早く連絡をします。
そして、ご遺族のお気持ちに寄り添った伝え方を心がけましょう。
一例を挙げると、まず「この度は、ご愁傷さまでございます」と、お悔やみの言葉を伝えます。
そして参列ができない理由を簡単にお伝えします。
例えば、以下のような表現があります。
「〇〇(本人、または家族)が療養中のため、参列することができません」
「やむを得ない事情があり、参列することができません」
「遠路のため、参列することができません」
「療養中」というのは、「体調がすぐれない」「入院中である」等の時に使います。
ただ、詳しい内容(病状)については伝えない方が良いと思います。
大切な方を失って大変な時に、かえってご遺族にご心配をおかけする内容をお伝えするのは控えた方が良いでしょう。
多くの場合は「やむを得ない」という表現を使います。
仕事の都合、前から決まっていた結婚式への参列、ずっと準備していた旅行の予定がある場合など。
また、亡くなった方との関係性を考えて参列を控えた方が良いと判断した場合も、「やむを得ない」という伝え方が良いでしょう。
この場合も参列できない理由の詳細を伝える必要はありません。
「遠路のため」というのは、物理的に遠方にいるため参列できない場合もそうですが、加齢で長距離移動が難しい場合や、
天候が悪く交通手段が難しい場合、さらに交通費が高く金銭的に無理がある場合なども、「遠路のため」というと良いでしょう。
参列できないことの理由は、分かりやすく。
電話、メール その他お伝えの仕方はありますが、なるべく簡潔にお伝えするように心がけましょう。
◆お葬儀に参列できない場合、しておいた方が良いこと
次に「お葬儀に参列できない場合、しておいた方が良いこと」です。
「本当は参列したいのに、諸事情があってどうしても参列できない」という想いを伝える意味でも大切になります。
お香典を渡す
身近で参列される方に託すことも可能ですが、ふさわしい人がいなかったり、遠方などでほかの人にお香典を預けるのが難しい場合は、現金書留で郵送するのが良いと思います。
供花、弔電を送る
気持ちをお伝えするという点では、供花や弔電を送るというのもおすすめです。
これらはお亡くなりになった故人やご遺族のご自宅ではなく、お葬儀を執り行う会場に直接送ります。
なお、供花をお送りする場合、祭壇のイメージに合わせてお花を統一することもありますし、
葬儀式場によっては、特定のお花屋さんの供花以外は受け付けないというケースもあります。
また、供花の費用を生花祭壇の費用に組み込んで、ご遺族の支払う祭壇費用をその分安くするといったこともあります。
なので、供花を送る際にはお葬儀を執り行う葬儀社へ問い合わせると良いでしょう。
この他、ご遺族にお会いしてお悔やみをお伝えしたいという時には、ご葬儀が終わって、ご遺族が少し落ち着いたころにご自宅に弔問に伺うなどしても良いと思います。
ただし、お伺いする際には事前にご遺族にお伝えし、ご負担がかからないように気を付けましょうね。
◆まとめ
今回は「お葬儀に参列できない場合のお伝えの仕方」と
「お葬儀に参列できない場合、しておいた方が良いこと」について、簡単にお伝えさせていただきました。
ご不幸に接した際に、慌てず、ご遺族の気持ちに寄り添った対応をするためにも、
日ごろから優しい気持ちをもって生活できると良いですね。
そして、お葬儀に関して分からないことがありましたら、お葬儀のプロである葬儀社の方に問い合わせてみてください。
きっと、丁寧に応じてくださいますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。