参列する時、ご遺族への声掛け、どのようにお伝えする?

今回は、「お葬儀に参列することになった時、ご遺族へどのようにお声がけをしたら良いか?」という疑問について、
お声がけの例と共にご説明したいと思います。

ご不幸は突然訪れることが多いです。
お葬儀への参列も急にご連絡いただく場合が多いです。

大人のマナーとして、急であっても慌てずに対応できるようにしておきたいですよね。

◆ご遺族とのお話は短めに

まず、お葬儀の参列には「お通夜」「告別式」があります。簡単にご説明します。

お通夜
お葬儀、告別式の前夜にご遺族や親族の皆さまが故人と最後の時間を過ごすお式。

告別式(お葬儀)
故人とお別れする儀式。
告別式とお葬儀の違いは、告別式は社会的儀式であるのに対して、お葬儀は宗教的な儀式です。

葬儀社で執り行われるお葬式は、宗教的儀式と社会的儀式を合わせて、
「葬儀告別式」や単に「告別式」と呼ぶことも多いです。

では本題に入ります。

参列する際、基本的にはご遺族の方とのお話しは短めに。

ご遺族の方は悲しみの中であるとともに、お葬儀で慌ただしいところです。
長くお話しすることは避けましょう。

と、短い言葉で伝えるのが良いと思います。

しかし、故人やご親族と親しい間柄の場合、このような言葉だけでは……と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのような場合は

などといった悲しみに寄り添う言葉を添えると良いと思います。

◆お葬儀の場では使わない方が良い言葉

ただし、禁句とされる「忌み言葉」「重ね言葉」等もあります。

こちらは皆さまではありませんが、気にされる方もいらっしゃるので使わない方が良いと思います。

忌み言葉

忌み言葉:不吉なこと、不幸なことを連想させる言葉

例としては

「終わりに」「消える」「切れる」「別れる」「辛かった」「最後」「大変でした」「忙しい」などがあります。

これらの言葉は、ほかの言葉に言い換えて使うと良いでしょう。

「終わりに」⇒「結びに」

「切れる」⇒「新たな道を進む」

「別れ」⇒「独立」

「辛かった」⇒「頑張った」

「最後」⇒「結び」

「大変だった」⇒「頑張りました」

「忙しい」⇒「ご多用」

重ね言葉

重ね言葉:同じ言葉を重ねたり、繰り返す言葉。二度と繰り返されたくないことを連想させる言葉

例としては

「いろいろ」「くれぐれも」「「時々」「次々」「わざわざ」などがあります。

こちらも、次のように言い換えることができます。

「いろいろ」⇒「たくさん」

「くれぐれも」⇒「どうか」

「時々」⇒「たまに」

「次々」⇒「ひっきりなしに」

「わざわざ」⇒「特別に」

そのほかにも、例えばお香典など、お金を包む際に「四」「九」は避けますよね。

「四」「九」は良くないことを連想してしまうので、避けましょう。

伝える場合には「四」は「し」ではなく「よっつ・よん」。
「九」は「く」ではなく「きゅう・ここのつ」と伝えましょう。

小さいことですが、悲しみの中にあるご遺族のことを考えて、言葉を選びましょうね。

◆まとめ

今回は「お葬儀に参列することになった時、ご遺族へどのようにお声がけをしたら良いか?」についてお伝えしました。

日頃から、相手の気持ちにたった伝え方をされていると、冠婚葬祭などのお式の時に無理なくお伝えできると思いますよ。

読んでいただき、ありがとうございました!