『お葬式で派手なネイルはダメ?何処までなら良い?』

今回はお葬式に参列する際のネイルについてです。

最近、年齢、性別を問わずネイルをされている方は多いですね。かくいう私もネイルは欠かせません。
その時の気分によって色を変えて楽しんでいます。

ネイルをする理由としては「モチベーションアップ」「身だしなみ」……など。
美しさだけではないネイルへの思いがあるようです。

◆ネイル事情

ネイルに詳しい方、あまりご興味がない方、どちらもいらっしゃると思います。
ちょっと最近のネイル事情に触れますね。

マニキュア

一般的に自分で購入し塗ります。除光液で簡単に落とすことができます。手軽にネイルを楽しむことができますが欠点は、長持ちしないことです。剝がれてしまいやすいので、1週間は持たないです。

ジェルネイル

ネイルサロンで施術(最近は自分でもジェルネイルができるものも販売されています)。
自分で簡単におとすことができません。
こちらは長持ち(3週間〜1か月)します。

◆派手なネイルでお葬式に参列するのはダメ?

以前、『お葬式の時の髪色・髪型に決まりはある?』でもお伝えしましたが「マナーとして、そして悲しまれているご親族、参列される方の前ですから、弔意を表す意味でも自然な控えめな爪で」というの が基本の考え方になります。

しかし、お葬式の日程は急に決まります。せっかくネイルサロンに行ったばかりなのに……という気持ちも分かります。

そこで、急にお葬式に参列することになった時の、ネイルの対処方法を少しお伝えしようと思います。

ここで問題になっているネイルは、目立つネイルです。透明やうすいピンク色、ベージュ色などはお葬式に参列するときにしていても問題はないでしょう(色差のあるフレンチネイル、ラメ入り等は除く)。

※フレンチネイル……爪の先のみ白など2色組み合わせたネイル方法。

◆お葬式に参列する時のネイルの対処法

まず「マニキュア」です。自分で塗ったネイルはコンビニでも除光液(リムーバー)が売っていますので、落とすのが良いと思います。

問題は「ジェルネイル」等ネイルサロンで施術をうけたネイルです。自分で落とすことが難しいものがあります。ネイルサロンに行って落としてもらうのが理想ですが……。

そこで落とすことが難しい場合の対処法をお伝えしますね。

絆創膏を貼る

手の全部の指に……ではなく、部分的にネイルアートをしている場合、その指のみ貼る方法です。

ネイルシールやカモフラネイルで隠す

ジェルネイルを一時的に隠すのに有効です。カモフラージュネイルコンシーラー等もドラックストアや通信販売で買うことができます。

こちらを使うと一時的にジェルネイルを隠すことができます。お葬式が終わったらシールを剥がすだけなので、ネイルをどうしても落としたくない場合に有効です。

ただ、ストーンなど盛り上がっている場合は難しいかもしれません。

手袋を着用する

葬儀用手袋を着用するのも方法です。
ただ、お焼香、会食時は手袋を外すのがマナーです。
ですから、絆創膏、ネイルシール等と併用された方がよいかもしれませんね。

◆ペディキュア&爪の長さ

忘れがちなのが、足の指の爪に塗っているネイル(ペディキュア)です。

靴を履いているので問題はなさそうですが、ご自宅、お寺でのお葬式、会食などで靴を脱ぐことがあります。

靴下であれば爪は隠れますが、ストッキングは薄い黒色のものを履きます。目立つ色のペディキュアは透けますので、ストッキング越しでも目立ってしまう恐れがあります。

こちらも、手のネイルと同様の考え方です。

透明色や薄いピンク色、ベージュ色でしたら問題ありません。派手な色やネイルアートを施している場合は除光液で落とす。落とすことが難しい場合は絆創膏やネイルシールなどで目立つ部分を隠しましょう。

◆ネイルよりも大切なことは?

もしかしたら一番大切なのはこちらかもしれません。

爪の長さ、汚れです。

性別、年齢問わず大切なことです。
一言でお伝えするなら「清潔感のある爪かどうか?」です。

お葬式に限らず言えることですが、手元は意外と見られています。

爪は適当な長さに切りましょう。お子さまの爪も切ってあげてくださいね。爪の間が汚れている場合は丁寧に洗っておきましょう。

もちろん職業柄、爪が汚れてしまい、簡単には落ちない場合もあります。参列される方のご理解も大切です。

◆最後に

今回は『お葬式で派手なネイルはダメ?何処までなら良い?』という素朴な疑問を解決すべく、お話ししてきました。

結論は「派手なネイルは、できるだけ落としましょう。どうしても無理な場合はネイルを隠しましょう」でした。

お葬式は急に決まります。ご遺族は悲しみの中にあります。
参列される方も急に決まった予定ですので、大変なことも多いと思います。

さまざまな思いを抱えて、お葬式に参列しています。
「気持ちに余裕を持つ」といっても、なかなか難しいかもしれません。

しかし、お葬式は誰もが経験することで、避けることのできないものでもあります。

お葬式に参列される方は、ご遺族の立場にたって、最低限のマナーは守りましょう。
そして、もしも爪や身だしなみなどが目立ってしまっている方がいらしても、寛大な心を持って接していただきたいと思います。