「生前に葬儀に関して相談することはできますか?」
今回は、「生前に葬儀に関して相談することはできますか?」という疑問を解決したいと思います。
最近、「終活」「エンディングノート」という言葉をよく耳にすると思います。
「終活」とは「人生の終わりのための活動」を略した言葉です。
自分で人生の最後に向けて、葬儀を準備したり、お墓を購入したりしておくことを言います。
「エンディングノート」とは「書いておくことで、人生の最後までの期間を充実したものにすることができるノート」です。
遺言状とは違います。自分の人生を振り返り、整理するためのノートです。
そこには具体的に書くとよいでしょう。
例えば、遺言の有無、葬儀に呼んで欲しい人、財産についてなどを書きます。
書くことで、自分も考えを整理することができ、亡くなることへの不安、そして残された遺族へも想いを伝えることができます。
この「終活」「エンディングノート」の普及からも分かるように、生前自分の葬儀のことは自分で決めておきたい方は多いと思います。
注意:エンディングノートは、遺言状とは違います。法的拘束力は持ちません。
財産分配についてなどは、法的な拘束力を持つ遺言状を作成する必要があります。
弁護士や司法書記にご相談ください。
◆生前自分の葬儀のことは自分で決めておきたい理由
生前自分の葬儀のことは自分で決めておきたい理由には、
- 自分が納得する葬儀をして欲しい。
- 残された遺族に負担をかけたくない。
この2つを挙げる方が多いようです。
そしてこの2つを可能にすることができることから、生前に自分の葬儀のことを考えておく方が多くなっています。
メリットは
- 自分でイメージする葬儀をすることができる。こちらは葬儀の形式です。
規模を大きくするのか、身内のみの家族葬なのか決めておくことができます。 - 自分が参列してほしい方、飾ってほしい供花の種類といったことまで決めることができる。
細部にわたって、自分の好みで決めることができる。 - 残された遺族の負担を減らすことができる。
③の「遺族の負担を減らす」、こちらが一番かもしれませんね。
亡くなった後のご遺族はすぐに行わないといけないことがたくさんあります。
「死亡診断書受け取り」「埋火葬許可を申請」「様々な公的手続き」
「遺産に関わる手続き」「葬儀関連」「遺品整理」……などです。
「葬儀関連」を自分で決めておくことは、遺族にとっては大変助かります。
では生前に葬儀に関して決めるとしたら、誰に相談したらよいのでしょうか?
おすすめは地域の葬儀社です。
インターネットで、好みの葬儀社を探すのも良いかもしれません。
そして気になる葬儀社が見つかったら「お問合せ」してみましょう。
初めからひとつの葬儀社に決めず、いろいろな葬儀社に話を聞くことをおすすめします。
もし、可能であれば足を運んでみると良いでしょう。
やはり自分の目でみることで、イメージしやすいですし、安心感もあると思います。
そして葬儀社のスタッフと話をすることで、サービス内容を知ることができるだけでなく、スタッフの対応も知ることができます。
◆どのタイミングで相談する?
では、葬儀社に相談するのはいつが良いでしょうか?
自分が「終活」を考えたタイミングでよいと思います。早すぎるということはありません。
亡くなるというのは、ある日突然です。
思い立った時、エンディングノートを書き始め、葬儀社を調べて足を運んでみることをおすすめします。
◆葬儀社で、何を聞いておいたらいいの?
葬儀社では、事前相談ができます。
事前相談というのは「葬儀の疑問、不安を聞いてもらい、解決する」と考えるのが良いと思います。
葬儀に参列したことはあっても、喪主を務めた経験のある方は少ないのではないでしょうか。
どのくらいお金がかかるのか?葬儀の流れは?どんな葬儀形式があるの?
亡くなったら何をしたらいいの?など、分からないことだらけだと思います。
小さいことでも葬儀社のスタッフに聞いておくと良いと思います。
そしてエンディングノートに記していく。
いろいろ葬儀社を見て、スタッフと話すうちに、
どんな葬儀をしたいか、どの葬儀社が自分にあっていそうか。明確になってくると思いますよ。
◆まとめ
「生前に葬儀に関して相談することはできますか?」の解答は、「できます!」でした。
そして「相談」だけでなく「契約」することもできます。
生前に契約する……。なんとなく引け目を感じるかもしれませんが、少子高齢化がここまで進んだ現代において、生前に契約することは注目されています。
高齢者だけでなく、若い方も、生前契約をすることを考えている方は多いようです。
自分の葬儀(最後)は自分で決めたい!
残された遺族にとっても、自分自身にとってもメリットが多い生前契約、この機会に考えてみるのも良いかもしれませんね。
結果、将来の不安は少なくなり、今現在の生活を充実したものにしてくれるかもしれません。
ひとつ大事なことは、生前契約をする際は、ご家族と話し合いをしてくださいということです。
話し合いをすることで、家族それぞれの考え、今後について整理ができ、良い時間になると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!