「葬儀の日時と場所はどの様にして決めるのでしょうか」

急に喪主になってしまった場合、何から始めたらいいのでしょう。
葬儀の日程、場所は早く決めて親族、交友関係があった方へお伝えしたいところです。

ただ葬儀の前に決めないといけないこと、しないといけないことがたくさんあります。

まず葬儀社を決めてご相談しましょう!

喪主になる経験は初めての方も多いと思います。
葬儀社の方が必要なことのみ分かりやすく伝えてくださいます。

今回は、もしもの時のために簡単に葬儀の日程、場所の決め方をお伝えしますね。

お葬儀の日程の決め方

葬儀の形式、人数によって日程は変わってきますが、一般的に押さえておきたいお式は3つ「お通夜」「お葬儀」「告別式」です。
一般的には亡くなった翌日に「お通夜」、その次の日に「お葬儀」「告別式」となります。しかしその通りにはいかないものです。

日程を決める際に大切なことは次の5つです。

  1. 葬儀の形式
  2. 葬儀に参列される方の人数
  3. 六曜(大安、仏滅、友引……など日の吉凶を占うもの)
  4. 火葬場、葬儀会場の予約状況
  5. 宗教者(僧侶、神父 他)の予定

1つずつ説明していきます。

遺影写真は誰が選ぶのでしょうか?

最近、様々な葬儀社の広告で「家族葬」「一日葬」などという言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。
葬儀の規模や亡くなった方の遺言、ご親族のお考えによって変わってきます。

葬儀に参列される方の人数

こちらは、葬儀の形式を決めることにもつながりますが、人数によって様々な決め事に影響しますので、おおまかでも参列されるであろう人数を把握しておくことが必要になります。

六曜(ろくよう・りくよう)

六曜とは、カレンダーを見ると目にすると思います。簡単にお伝えすると「日の吉凶を占うもの」です。

  • 「先勝(せんかち・せんしょう)」
    「先んずれば勝つ」つまり何事も早めに済ませると良い日。午前中が良い運勢といわれています。

  • 「友引(ともびき・ゆういん)」
    「共に引き分け→友を引く」「亡くなった方が友を呼び寄せる」といった意味をもつことから、この日はお葬式は避けているようです。
    結婚式などのおめでたいお式は「友を引く」と言われることから、この日を選ばれることも多いようです。

  • 「先負(せんぶ・さきまけ)」
    「先んずれば負ける」つまり「先勝」の逆です。できれば大切なことはこの日は避けた方が良いといわれています。どうしても……という場合はこの日でも遅い時間帯にと言われています。

  • 「仏滅(ぶつめつ)」
    「仏さまをも滅ぼす」という意味があり、六曜の中で最も日が悪いと言われています。

  • 「大安(たいあん)」
    「おおいいに安し」という意味です。1日を通して良い日と言われています。

  • 「赤口(せきぐち・しゃっこう)」
    陰陽道でいうところの赤口神の八鬼の鬼神「赤舌神」が由来と言われ、赤舌神は人々を苦しめる極悪な神とされています。ですからお祝い事は避けた方がよいと言われています。

    大安、仏滅、友引にお葬儀を行っても問題はありません。ただ、ご親族、参列される方の中には気にされる方もいらっしゃいます。また、地域によっては友引の日は火葬場が休みということもあります。ということを考えると「大安」「仏滅」「友引」は避けた方が良いかもしれませんね。

火葬場、葬儀会場の予約状況

お葬儀の日程を決める前に火葬場を予約しましょう。火葬場の予約日時から逆算し通夜、お葬儀、告別式の日程を決めていきます。

宗教者(僧侶、神父 他)の予定

お式をする上で大切な宗教者に予定をお伺いしましょう。普段からお付き合いのある寺院がある場合は、連絡して予定を確認しましょう。特にない場合は葬儀社の方にご相談しましょう。ご希望の日程に来てもらえる宗教者をご紹介していただけます。

以上がお葬儀の日程の決め方でした。

◆お葬儀の場所の決め方

お葬儀の場所には「自宅葬儀」「寺院葬」「斎場葬儀(葬儀社の民間斎場・自治体の公営斎場)」などがあります。

「自宅葬儀」

亡くなった方への想いからご自宅で……と選ばれる。地域によっては自宅葬儀が多い地域もあります。
マンションの場合、祭壇や棺桶を搬入できるか等を管理組合に確認した方がよいかもしれません。

「寺院葬」

寺院の本堂や寺院が所有している会館で行う葬儀です。そのお寺の檀家が多いですが、檀家でなくても利用可能です。

「斎場葬儀」

最近、「斎場葬儀」が一般的になってきています。斎場には「葬儀社の民間斎場(セレモニーホール)」と「自治体の公営斎場」があります。


「葬儀社の民間斎場(セレモニーホール)」は利便性に優れていますが、料金はやや高めに設定されていることが多いです。

「自治体の民間斎場」は低価格ですが、不便な点もあります。そして自治体の施設ですのでお亡くなりになった方やご遺族がその地域にお住まいになられていることが条件になっている場合もあります。

以前はご自宅で葬儀をされる方が多かったのですが、最近は会館や斎場を選ばれる方が多くなっています。ご自身で会館などを見に行って選ばれることをお薦めいたします。

ただ……急な場合、難しいですよね……

最後に

「葬儀の日時と場所はどの様にして決めるのでしょうか」のお答えとしては……

急なご不幸があり悲しみの中、決めないといけないこと、しないといけないことがたくさんあります。
喪主になられた方はおひとりで悩まず、まず葬儀社を決めご相談しましょう。

もし、ご自身でご自身のエンディングプランをたてたり、ご家族でエンディングプランを考えたい場合にも、まず葬儀社を選びましょう。そして会場に足を運び、ご自身もしくはご家族の目で見て決めることをお薦めします。

少しでもお役に立てたなら幸いです。